2016年04月25日
「香川県立浪人生高等学校」12年生のらびです。

藤の花がきれいな季節になりました。

今年も高校浪人をすることになりました。
この一年間のmy teacherは、高校教諭の資格を持ったセンセイは、高校教育課の先生たちと受検する高校の先生たちです。
そして、ワタシを応援してくださっている方々を、my teacherとして、今年もがんばるラビ

ワタシの大好きなワニなつ先生の文章を紹介しましょう。
高校の受験と、大学の受験は、まったく違います。
高校の進学率は限りなく100%に近い数字です。
中学生の人生、実生活の中で、「中卒」という現実に出会うことは極めて稀です。
それに対して、短大は6%、大学も50%前後です。
それは「自分で選んでいい」というのが、誰の目にもあきらかな数字です。
私は、大学にも、知的障害のある人が学んでいたり働いている方が、豊かな研究ができると信じていますが、それはまた別の話。
高校で教育の仕事をしているにも関わらず、「高校受験」と「大学受験」の違いが、まったく分かっていない先生が大勢います。
「試験の点数」を取れなければ、不合格は当然、という「常識」を身につけすぎたことで、「差別」に鈍感になる人たちがいます。
試験の意味も、選抜の意味も、考えることができないのでしょう。
高校受験と大学受験の違いのいくつか。
高校は、後期中等教育といって、中等教育にあたります。
世界の子どもの人権の一つに、教育を受ける権利があります。
子どもには、誰でも、教育を受ける権利があります。
その教育とは、初等教育、中等教育です。
そして、これらの教育は、「無償」で受けられることが望ましいと世界中で考えられています。
ようやく日本でも、去年から高校の授業料が無償化されました。
(*この文章は、高校の授業料無償化の翌年に書かれています。)
また日本は学校を建てられない貧しい国とは違いますし、子どもの数が減り続けていますから、高校の数が足りないことはありません。
建物はある。先生もいる。授業料は無償。
日本に生まれた子どもは、小学校、中学校、高校で、教育を受ける権利が保障される準備ができています。
実際、養護学校高等部では、希望するすべての生徒が、高校生になれます。
100%です。
大学生のあなたが生まれるずっと前から、養護学校に通う障害児は100%高校進学が保障されてきたのです。
いわゆる「希望者全入」です。
しかも、高校生活を保障するために「就学奨励費」も支給されます。
就学奨励費の中身は以下のようなものです。
「手厚い」教育というのは、こうした面では本当です。
①教科書購入費、②学校給食費、③通学費、④帰省費、⑤職場実習費、⑥交流学習費、⑦寝具購入費、⑧日用品等購入費、⑨食費、⑩修学旅行費、⑪校外活動費、⑫宿泊学習費、⑬学用品購入費、⑭新入学用品費、⑮通学用品購入費
そう、学力テストの「点数が取れない」障害があっても、初等、中等教育は保障されるのが当たり前だから、この国では、普通学校よりお金のかかる養護学校を建設し維持しています。
私が不公平だと思うのは、養護学校ではなく、ただ兄弟や地域の友達と一緒に学びたいと、普通学級で教育を受けて、義務教育を終えた子どもたちだけが、高校への道を断たれ、切り捨てられていることです。
「障害」があるから不合格は、差別です。
では、障害のために「できない」ことを、理由にして不合格にするのは、なぜ「公平」と言えるのでしょうか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
Y君は前期入試で、地域の全日制高校を受験しました。
2倍近い倍率で、不合格でした。
残念ですが、それはそれでありだと私は思います。
私は、障害児だから第一希望がかなうのが当然だと思っているわけではありません。
幸い、前期試験では、クラスの仲間の半分が不合格になります。志望校に落ちて、悔しい思いをすること、悲しい思いをすることもありだと私は思います。
後期入試でも、Y君は同じ全日制高校に挑戦しましたが、不合格でした。
この時点で、進路の決まっていない子は、ほとんどいません。
そして、この数日後が中学の卒業式。
卒業式の日に、進路が決まっていない生徒は、ほとんどいません。
「卒業おめでとう」という言葉が行き交うその日、行き場のない子どもの不安はどれほどのものでしょう。
卒業式の後、二次募集があります。
Y君は、定時制高校を受験しました。
受験者は定員以下でした。
しかし、Y君は不合格でした。
3月末、Y君は、最後のチャンスである「追加募集」の受験に挑戦しました。
20人募集の定時制高校で、受験者は2名でした。
これでようやく高校生になれると、私たちは願いました。
結果は不合格でした。
合格は一人。
定員はまだ19人空いています。
1クラスのまだ半分は空席です。
不合格の理由は、点数が取れない、からです。
それは、障害がある、から、ということに他なりません。
香川のらびさんは、8年間、定員内不合格という差別を受け続けています。
今年も高校生にはなれませんでした。
(*今から5年ほど前の文章です。今でもワタシは高校生になれていません

席が空いているバスや、レストランで、肌の色が違うからと、座ることを許されなかった社会と、これは何が違いますか?
肌の色という理由は差別で、試験で点数が取れないのは、「正当」だと、高校の校長が自信をもっているこの社会は、アパルトヘイトと同じです。
子どもの教育の仕事をしている人が、子どもの成長に関わることを生業としている人が、定員があいているのに、席があいているのに、つきあいたくない、座らせたくないからと、追い出す理由が、「点数」であり、学力である、ということ。
そして、その相手は、その「点数」をとることに「障害」がある子どもなのです。
これを不公平というのだと、私は思います。
Y君や、障害のある子どもたちが、「かわいそう」なのではありません。
私は、こんな「いかさま」で、ごく一部の子どもたちを、だましている社会に暮らしている自分が、悔しいのです。
「高校入試は公平だよ」
「受験する機会は、誰にも平等だよ」
「養護学校高等部なら、誰でも入れるよ。希望者全員、高校生になれるよ。高校生になりたいなら、養護学校に行きなさい」
その仕組みの中で、どれだけの親子が、「養護学校」を「選ばされている」ことか。
子どもに「教育」を受けさせてあげるために、親があきらめなければいけないものが、「地域」であり、「地域の友だち」、「兄妹とは別の小学校」です。
高校入試の話は、単に、「試験」の話ではありません。
「にんげんにとって
ほんとうのまずしさは、
しゃかいにみすてられ、
じぶんはだれからも
ひつようとされないとかんじることです」
(川口武久)
「障害」のある子どもが、小学校の6年間を同級生たちと一緒にどのように生きてきたか。
中学の3年間を仲間のなかでどのように生きてきたのか。
そうした暮らしの一秒さえ理解できず、「定員」が空いている教室の椅子を平気で片づける校長という人間が、「にんげんとして、ほんとうにまずしいにんげん」だということは確かなことだと、わたしは思います。
Posted by ももこ at 05:27│Comments(7)
この記事へのコメント
らびさんは、香川県立浪人制高等学校14年生に進級しました。
ただ今丸亀城は、桜は満開ですが、らびさんは今年も「サクラチル」でした。。。
ただ今丸亀城は、桜は満開ですが、らびさんは今年も「サクラチル」でした。。。
Posted by 会員
at 2018年03月29日 16:04

香川県立浪人制高等学校16年生のらびが、
33回目の受検で、高校に合格しますように、生きてるみんな頑張ってよ~!!
ワタクシタチ、空から見守っていますよ☆彡
・・・・おじいちゃん、おばあちゃん、ドンタ、ラビ、ひろちゃんのmama・・・・・
”たしかなこと”
https://www.youtube.com/watch?v=dJ9ve_EGYmw
33回目の受検で、高校に合格しますように、生きてるみんな頑張ってよ~!!
ワタクシタチ、空から見守っていますよ☆彡
・・・・おじいちゃん、おばあちゃん、ドンタ、ラビ、ひろちゃんのmama・・・・・
”たしかなこと”
https://www.youtube.com/watch?v=dJ9ve_EGYmw
Posted by 空から見ているラビ at 2021年03月15日 10:59
33回目の”サクラチル”でした!
Posted by momoko at 2021年03月29日 17:49
定時制の2次募集 3人受検で1人だけ不合格とは Σ(゚Д゚)
あまりにひどすぎるよ~
らびちゃんは、まじめで学ぶ意欲は日本1!
なんせ、33回も高校教育が受けたいと、挑戦していますから。。。
あまりにひどすぎるよ~
らびちゃんは、まじめで学ぶ意欲は日本1!
なんせ、33回も高校教育が受けたいと、挑戦していますから。。。
Posted by 会員 at 2021年03月31日 00:02
らびちゃんは、34回目のお受験も不合格でした( ;∀;)
でも、私たちはずーっと応援しているからね ❣
らびちゃんは、不滅です !(^^)!
でも、私たちはずーっと応援しているからね ❣
らびちゃんは、不滅です !(^^)!
Posted by カーネーションたち at 2022年03月30日 23:58
定員があり余っているのになぜ不合格なの?。この子たちに学ばせない理由は何? 障害があること、テストの点数が取れないことは初めから分かっている。見えないことや歩けないことが恥ずかしいことじゃないように、知的障害があることも恥ずかしいことじゃない、点数が取れないことは恥ずかしいことでもなんでもない。障害をもちながら、小学校と中学校でみんなと一緒に学んできた。その上で高校で学びたいという意欲と希望のある子が、らびちゃんが、どうして不合格なの?どうして18浪のしないといけないの???
ワタシは、知っている世の中は、答えが一つではないことを・・・・❣
ワタシは、知っている世の中は、答えが一つではないことを・・・・❣
Posted by 八重桜 at 2022年04月20日 00:34
、東京大学教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センターでは、5月8日午後8時より、オンラインでの研究会を開催します。
タイトル:地域に漂う「当たり前」に風穴を-インクルーシブ教育が変えるもの
講師:平田江津子
申し込み先:https://select-type.com/ev/?ev=0UOHAIhsAOg
インクルージョン、ダイバーシティが叫ばれながら、日本の学校教育は、ますます特別支援教育を充実させ、実質、分離別学の教育を当たり前のものとしています。
今回は、2022年4月23日のTBS報道特集でも取り上げられた、北海道・旭川の平田カズキさんの御母様平田江津子様にお話をうかがいます。
タイトル:地域に漂う「当たり前」に風穴を-インクルーシブ教育が変えるもの
講師:平田江津子
申し込み先:https://select-type.com/ev/?ev=0UOHAIhsAOg
インクルージョン、ダイバーシティが叫ばれながら、日本の学校教育は、ますます特別支援教育を充実させ、実質、分離別学の教育を当たり前のものとしています。
今回は、2022年4月23日のTBS報道特集でも取り上げられた、北海道・旭川の平田カズキさんの御母様平田江津子様にお話をうかがいます。
Posted by カーネーションたち at 2022年05月07日 10:38