2010年04月04日
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2010/4/3 19:58
すべての子どもたちへ(その5) 0点でも高校へ
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「定員内不合格」をなくし、希望するすべての子どもに
後期中等教育を保障するために(その5)
12年前の国会の文教委員会の議事録を読みました。
議題は、《中高一貫教育の推進に関する法律案》です。
私が拾った言葉を並べます。
(1)
本法律案が成立し、施行されましたならば、12歳から18歳の心身の重要な発達段階における教育が、地獄とも言われる受験競争から解放され、ゆとりのある学校生活の中で、生徒の個性や創造性を伸ばす教育を全国的に行えることとなるものと考えております。
(民主党藤村議員)
(2)
中高一貫教育の最大のメリットは、子供の発達にとって極めて不安定な思春期に、15の春を泣かせる高校入試がないということであります。そして、六年の教育期間という豊富な時間的資源を効果的そして効率的に用いて、教育内容面での重複を避けながら、ゆとりを持って生徒それぞれの自己実現を目指して教育ができるということであります。
(自民党・大野委員)
(3)高校入試の改善についてでありますが、こうした新しい学制上の取り組みも始まるわけでありますが、ゆとりの中で生きる力をはぐくむためには、過度の受験戦争の緩和、これが何よりも必要だと思っております。
中高一貫教育の導入の意義もここにあるわけでありますけれども、高校進学率97%、生徒の減少する現状からいいましても、ほぼ全入が可能になってきております。
(自民党・大野委員)
(4)
中教審では、中高一貫教育を導入することによって、15歳でやる入試を避けることは、人格の完成を図る上で意味があるという見解がありましたが…。
(新党平和・旭道山委員)
(5)
これは明らかに矛盾ですよ。
だって、ある子供にとっては本当に、今国民的に、地獄のようなと先ほど民主党さんの議員立法にもありましたけれども、この受験戦争をやはりなくしてほしい、中学校教育をゆがめているという問題が指摘されながら、新しいところでは、それはありませんよと言いながら、大多数はそこを残しておく、こんなことが私は許されるのかというふうに思うのです。
教育というのは、特に子供の側から見て、公正で公平が原則だと思うのですよ。
しかも義務教育という問題があるわけですから。そこをこんな形で踏み破るということは、私は許されないというふうに思っています。
今の高校入試というのは、方法をいろいろと変更というか、考えれば考えるほどますますがんじがらめになっている、決して入試は緩和していないわけですから。
それから、特定のところに集中すると言いますけれども、やはり子供たちからしたら、厳しい入試での振り分けになっているのですよ。そこが中学校をゆがめているという問題なんですよね。
子供たち一人一人の心をゆがめているという問題ですから、本当に今英断をもってこの高校入試を廃止する。学校教育法の施行規則五十九条にあるわけでしょう。高校入学の選抜を課すというところがここから来ているわけですから、私は、学校教育法を変えるのだったら、今こここそを本当に変えてほしかったという思いなんですね。
そういう意味で、希望する者、子供たちが全員入学できるという条件は客観的にある。そして、そこでみんなが、高校も中学校もやはり英知を絞るという段階に来ているわけです。ぜひそのことを心からお願いをします。
(共産党・石井(郁)議員)
(6)
…しかも、同じ義務教育でありながら、中等教育学校に入れた一部の生徒は、高校受験のないいわゆる安定的な学校生活や効果的な一貫教育などを享受し、ほかの多くの生徒は、これまで同様、高校受験の重圧にさらされる中学校生活を余儀なくされるのであります。
今こそ高校進学に当たっての選抜をなくすべきであります。そのために、高校入学を希望する者すべてに高校教育を保障すべきであります。
今、中学生の人口は減少しており、高校を新たに建設しなくとも可能であります。高校希望者全員入学を実現し、中学校と高校教育を一貫性のある豊かなものにすべきであります。
(日本共産党・山原委員)
○高橋委員長 これより採決に入ります。
内閣提出、学校教育法等の一部を改正する法律案について採決いたします。
本案に賛成の諸君の起立を求めます。
起立多数。
よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
□ □ □
こうして、12年前に中高一貫校ができました。
中高一貫校の子どもたちは、
「十二歳から十八歳の心身の重要な発達段階において、
《地獄とも言われる受験競争から解放され、
ゆとりのある学校生活の中で、生徒の個性や創造性を伸ばす教育》
を受けています。
この子たちには、
「子供の発達にとって極めて不安定な思春期に、
十五の春を泣かせる高校入試」がありません。
「十五歳でやる入試を避けることは、
人格の完成を図る上で意味がある」からです。
12年前、自民党の議員も「高校進学率97%、
生徒の減少する現状からいいましても、ほぼ全入が可能」と言い、
共産党の議員も「希望する者、子供たちが全員入学できる
という条件は客観的にある」と言いました。
「今こそ高校進学に当たっての選抜をなくすべきであります。
そのために、高校入学を希望する者すべてに
高校教育を保障すべきであります。」と。
あれから12年。
今年受験したのは、上記の国会議論のとき3歳だった子どもたち。
高校進学率は98%、99%。
そして今度は、「入った子だけ無償化」。
しかも、全国の15歳のたった1000人余り。
たった1000人余りだけを、また取り残して
「入った子だけ無償化」。
その半分以上の子どもは、
席が空いているのに座らせてもらえず
「無償化」から除外される。
それを「定員内不合格」という。
悔しいなぁ…。
「中高一貫教育を導入することによって、
15歳でやる入試を避けることは、
人格の完成を図る上で意味がある」という。
「入った子だけ無償化」を導入したうえで、
席があっても座らせないことには、どんな意味があるのだろう。
それは「15歳の子どもの人格の破壊を図ること」
なんじゃないだろうか。
悔しいなぁ…。本当に。
Posted by ももこ at 03:50│Comments(0)